「…もったいないけどなぁ」





あたしは自分に言い聞かせると、2人の肩をトントンと叩く。





「……朝よー?遅刻するわよー!」




「う~ん…」




秋はごろりと寝返りをうつ。



「…もう!冬歌ちゃんも遅刻するわよ。」




次に冬歌を何度か起こしてみる。





「…マ、マ…?」





かなり眠いらしく、目をさすりながら起きあがる冬歌ちゃん。




「おはよう、冬歌ちゃん。」




「ママおはよー」




冬歌ちゃんは、よいしょ。と声をあげながら秋の腕から抜け出す。