「……もうっ!」 やっぱり秋は秋だ。 パパらしく、不安になってると思ったのに意外とそーでもない? 「……なに?し足りないのかよ?」 「ち、違うわよ!」 「へぇ。まんざらでもない顔、してんのにな」 …う。 「そ、そんなことないわよ…、ほ、ほら。 はやく行きましょう! 遅れちゃうわよ…!」 「あ、話そらしたな」 あたしはそのまま秋の手をひいて外へ出た。