その思っていると、ふわっと背中に。 いつもの温かさがきた。 それは背中だけじゃなくて、大きいてのひらが、あたしのペンを持つ右手を包んだ。 「冷夏は…ここだろ?」 そう言って秋はあたしの手を誘導する。 あたしたち、2人で持った一本のペンは、 ″母″のところに、ゆっくり弧を描いた。 「戸籍上まだだけど…。 婚約者だし、未来のママ的な感じだしな。」 秋はそう言うと、 お前は、冬歌のママだから。 と、耳元で囁いた。