「ほっとけー。」
けどーーー…
もしそうなら、とても素敵。
一年に一度しか会えないのは嫌だけど。
そういうロマンチックな恋も
素敵だと思わない?
「秋ー。」
あたしは秋の腰にもっと、ぎゅっとしがみつく。
「どうした?」
「あたし、幸せすぎるかもしれないわ」
「なんだそれ。
まぁ俺がもっと幸せにしてやるから。」
…え。
なんか、今の発言。
あたしはその瞬間、恥ずかしくて、でも
幸せで。
そんな暖かい不思議な気持ちになった。
「照れるわよ、ばか。」
「なんかいったか?」
ふふふ。あー、もう。
この幸せずっと続いてくれないかしら?
「…なんでもないわよ。
…パパ♪」
彼の背中を、あたしは、こんなに愛しく
思ったことはない。



