「冷夏…」
「…ごめんなさい。
…あたし……」
今の自分の気持ちのやり場に困る。
だってきっと海くんは、真っ先に聞いてくるわよね?
「冷夏ちゃん、じゃあ今は秋と?」
話し終えて、一番の質問。
それは、やはり秋とのことよね…。
責められるなんて、わかってるわ。
けどね、あたし…
こんな気持ちのままでは、魁のそばにはいちゃだめなのよ。
こんなに、秋を愛しいままじゃ。
「…そうよ。」
あたしがそう言った瞬間に、
海くんの顔がゆがんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…