俺のせいだし、と付け足す海くん。 あたしは、精一杯首を横に振った。 「…違うわ、ちゃんと話すから…。 最初に言うと、海くんのせいじゃない…」 それから、あたしは話した。 記憶をなくして、魁とはお父さん繋がりの知り合いだったこと。 感情をなくしてしまったこと。 そして…。 秋たちと、出逢ったこと。 全てを話し終える頃には、あたし泣き崩れていた。