「…久しぶり。」
そう言ってあたしに微笑む魁。
そうね、何年ぶりかしらね。
あの病院以来、来てくれなかったし、
連絡もとれなかった。
実は少し、寂しかったのよ?
…あたしが、最低なことしたから…って
いうのは、わかってるはずなんだけど。
待っててくれた魁じゃなくて、秋を選んだのはあたしだから…。
「なぁ」
あたしがもんもんと考えてしまってると
頭にぽんっと、優しい感触が。
見上げると、これまでにはないくらい
魁があたしに微笑んでくれていた。
「怒ってるとか、裏切られたとか。
そんなこと、ちょっとも思ってねぇよ」



