高校生の現実っ!



学習オリエンテーション2日目


主任は怖いけど、おとなしく従っていれば、さほど怖くない。


しかも、ホテルのサービスで、10分休憩にはキンキンに冷えたお水のサービス!


200人なのに誰1人話さない、異様な空気の中、この冷えたお水が飲める10分は天国だった。


2日目ということもあり、みんな緩んでいたのだろう。


10分休憩が終わる2,3分前には席についていないといけない。


でも、今日はギリギリまでみんな水を飲んで、友達と話していた。


いきなり、主任がカウントダウンを始める。


私は自分の席で水を飲んでいたから大丈夫だったけど、中には主任のカウントダウンが終わるまでに席に座れなかった人もいた。


座れなかった人は、滑り込みで座ろうとしたけど...


「止まれぃ!」


主任の一言で、空気が凍りついた。


「今席に着いてない奴。



表に出ろや!!!」



誰1人動かない。


ちゃんと座っている人でさえ、動けない。


「ちゃっちゃとせぇやちゃっちゃと!」


座れなかった20人くらいが、出入り口の扉の外へ出された。


主任も大広間から出た。


残された私達は、どうしていいか分からず、固まっていた。


その時、私のクラスの担任の先生がマイクを持った。


「皆さんは静かに、各自の勉強を進めてください」


ナイスおじぃちゃん!


でも、扉の外が気になって集中できない。


15分くらいして、扉の外からさっきの20人が帰ってきた。


...みんな泣いている......。


扉の外で、何があったんですか...?