「すずめちゃん…、」




「なに?」



「みんな見てる」




その言葉で私はあたりを見渡した、


百樹君にとった行動、
みんなが向けてくる視線、
私は一気に顔か赤くなるのを感じた。




「も、ももも、百樹君、ご、ごめん!」



百樹君を犬みたいに扱っちゃった…


どうしよう、怒ってるかな…?



「全然いいよ〜、なんか気持ちよかったし」



この言葉を聞いて私はホッとした。




それでも、教室はまだざわついている。



すると私にある女の子が話しかけてきた



「あの、小鳥谷さんは犬井君と付き合ってるの?」



「え!?」



百樹君を撫でたからだ〜!
ど、どうしよう…



「付き合ってないよ」



私が困っているのが分かったのか、
百樹君は私の代わりに女の子に言った。




「そっか、私宇佐見 莱未【Usami Rami】よろしくね」



「あ、え、あっ、よろしくお願いします…」



宇佐見さんは笑ってタメで言いよーって言って席に戻って行った。



うさぎみたいに、ふわふわしてる人だったな〜、可愛い人だ。



「百樹君、宇佐見さん可愛かったね」



「えー?そうか?」



この男はなにを言っているのだろう、
あんな可愛い人を可愛いと思わないなんて…
目が腐ってる…



「俺、あいつより可愛い奴知ってるし」



宇佐見さん以上に可愛い人がいるんだ!
誰だろう…



聞いてみよ、



「だれ?」



「…すずめ」



この人、頭大丈夫かな?



「百樹君…すずめは人じゃないよ」



「え?」



「え?」




「ぶははははっ、そうだね、すずめは人じゃないよねごめんごめん」




百樹君は急に笑いはじめた、



私なにか変なこと言ったかな…?