あたしがつぶやいたのとほぼ同時に声をかけられた。
寝癖をたっぷりつけてリビングに入ってくる。
「ナオ!」
「おはよ、マナ」
くしゃくしゃっと、頭を撫でられる。
その手に大きな安心感と懐かしさを感じた。
あ、そっかナオと喧嘩しちゃってからこうやってゆっくり話すのが久しぶりなんだ
それに、いつもの言葉もまだ言ってない‥‥
まだ、頭に乗ったままの手をぎゅっと握る。
「ナオ‥‥おかえり」
どんな顔していいかわかんなくて、下を向いたまま小さく呟いた。
聞こえたかな
届いたかな
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