キョトンとした彼女。 フワリと香る、甘い匂いに惑わされたのか… 思わず、キスをした。 「…んふ…ぁ…」 軟らかな舌を絡ませ、口を合わす。 目を潤ませ、『もっと』と囁く。 …何でだろう。 欠けてたモノが、一つ、戻る…? それも、これも… 月夜に輝く、満月のせい。 月に狂わされた、俺のせい。