3人でダッシュして教室に入ると
そこには担任ではなく副担任の
愁が教壇に立っていた。

!う、うわーこれはやばい...
愁が一瞬ニヤッと意地悪の笑みを向けた。

「相田さん、神田さん、萩原くん、
3人とも仲良く遅刻ですか。」

愁の笑みはクラスの女子をメロメロに
させる。クラスの女子というか学校の
女子をメロメロにさせる。ようは
愁はモテる。なのになんで私なんだ...?

愁がそんなことを言うから私たち3人は
クラスの笑い者になった。

笑われながら3人は席に着いた。

「えー担任の中田先生は今日から
産休に入られます。てことで今日から
僕が臨時担任に入ります。中田先生が
戻られるまでよろしくお願いします。」

またも女子の黄色い歓声。
“ムカッ"。私の中で生まれた初めての
気持ちが嫉妬だとまだ気付かなかった。

それにしても愁、何か嬉しそうじゃない!?
婚約もしてて一緒に暮らしてるんだよ?
いってらっしゃいのキスもしたんだよ?

こんなんじゃ不安になっちゃうよ...。

愁のことを見ていたら愁と目が合った。

私はすぐにそらしてしまった。

「これでSHを終わります。相田さん、
後で職員室まで来てください。」


愁に呼ばされた私。


何だろーな...