これ以上ここに、いたら奈々都たちが来ちゃいそうなので私は銀さんから日記帳をひったくり走りだした。
「おい!優日!」
銀さんが遠くで叫んでいたけれど聞いてないふりをして走りだした。
 ごめんなさい。
 私は寮の部屋に入った。
 あぁ、結局あの二人は誰か聞けなかった。
私はそのまま奈々都のベッドに倒れこみ目をつぶり眠りに就いた。
「・・・・日。」
・・・・。
「日・・・・優日。」
ダ・・・・・レ。
「優日…優日。」
奈…々…都?
 私は寝ぼけながら尋ねた。
「奈々都だよね。」