奈々都side

「うーん」
「どうしたんだよ。さっきから唸って。」
俺はさっきからあることを考えていた。

それは俺の好きなあの子について。

もちろん、言わずともわかるはず。
優日について。
「実はさ、優日が明後日誕生日なんだよ。」
「なんだよ、ノロケかよ。」
葵が白い目で見てくる。
ひでぇ。
あのな、こっちは真剣なんだぜ?
好きな奴に、それも初の彼女にプレゼントをあげる何て、悩むしかねぇだろ?