「あのね・・・、怒らずにに聞いてね。」
お母さんは、そう言って話を始めた。
「これは、あなたの過去に関係があるの。」
私の過去?それって、イジメの事?
「あなた、小学校の時、学校中からイジメられていたじゃない。そのせいで、長い間、人と関わるのを拒否してきた。人を信じない。一時そういうこともあったわね。だから、お父さんと相談したの。このままじゃダメだってね。それで、あっさりしている男子なら、過去のことも記憶も全て戻ってくると思った。でも、あなたがギブアップって言ったら、アメリカでみんなですもうって。」
ビックリした。だって、こんなにも私のことを考えてくれていたなんて知らなかった。
同時に暖かいものが頬を伝った。