「眠ったよ彼女。薬の影響もあるから、恐らく朝まで起きない。お前も今晩はちゃんと寝な」
「……」
「今日みたいに少しでも食べられたなら痛み止めだけなら飲ませても良いから」
「はい」
大地をエントランスまで見送ると、理央は寝室の扉を開けた。
ベッドでは美桜が小さく寝息をたてて眠っている。
起こさないようにそっと頬に触れるとまだ熱く、熱かあるのが伝わった。
「美桜」
薬が効いているのか昨日よりも穏やかな寝顔に少しだけ安堵の息を吐く。
ベッドサイドの電気だけをつけ、バスルームへと足を向けた
濡れ髪を拭きながら寝室に戻ると、美桜を初めてこのマンションへ連れてきた日が思い出された。
今のようにシャワーから戻ると寝ろと言っておいた美桜がベッドの上で仕事をしていたのだった。
起こさないようにそっとベッドに腰を下ろす。
決して良いとは言えない顔色で眠る美桜の額にそっと唇を落とした。
『悪夢を見ないおまじない』記憶の薄い実の母親がよく子どもの頃にしてくれた。
母親の母国でのおまじないらしい。
「おやすみ」
静かに美桜の隣に身体を横たえた。
「……」
「今日みたいに少しでも食べられたなら痛み止めだけなら飲ませても良いから」
「はい」
大地をエントランスまで見送ると、理央は寝室の扉を開けた。
ベッドでは美桜が小さく寝息をたてて眠っている。
起こさないようにそっと頬に触れるとまだ熱く、熱かあるのが伝わった。
「美桜」
薬が効いているのか昨日よりも穏やかな寝顔に少しだけ安堵の息を吐く。
ベッドサイドの電気だけをつけ、バスルームへと足を向けた
濡れ髪を拭きながら寝室に戻ると、美桜を初めてこのマンションへ連れてきた日が思い出された。
今のようにシャワーから戻ると寝ろと言っておいた美桜がベッドの上で仕事をしていたのだった。
起こさないようにそっとベッドに腰を下ろす。
決して良いとは言えない顔色で眠る美桜の額にそっと唇を落とした。
『悪夢を見ないおまじない』記憶の薄い実の母親がよく子どもの頃にしてくれた。
母親の母国でのおまじないらしい。
「おやすみ」
静かに美桜の隣に身体を横たえた。


