「起こした?」
首を動かす気力もない。
ただ視線を理央くんに向けていると、寝室を出て行き、すぐに戻ってきた
「飲んで。イオン飲料」
背中に手を入れられ僅かに起こされると、グラスを口元に宛がわれた。
グラスによって開けられた僅かな口の間から少しずつ流されていく液体。
飲み込んだのは無意識
少しずつグラスを傾けゆっくりとでも確実に飲ませていく
「まだいる?」
目を覚ましたのは一瞬だったようで、美桜からは先ほどと同じ少し荒い息が聞こえるだけだった
サイドテーブルに空いたグラスを置くと、顔に掛かる髪をそっと払った
光る銀と染まる赤。倒れていく人影。呻き声
嫌。嫌。苦しい
頬に触れる刺激が少しずつ意識を浮上させる
「みお」
声がする方へ自由になる左手を精一杯伸ばした。
強く、でも痛くない強さで掴まれる。
ここにいる。そう伝えるように
首を動かす気力もない。
ただ視線を理央くんに向けていると、寝室を出て行き、すぐに戻ってきた
「飲んで。イオン飲料」
背中に手を入れられ僅かに起こされると、グラスを口元に宛がわれた。
グラスによって開けられた僅かな口の間から少しずつ流されていく液体。
飲み込んだのは無意識
少しずつグラスを傾けゆっくりとでも確実に飲ませていく
「まだいる?」
目を覚ましたのは一瞬だったようで、美桜からは先ほどと同じ少し荒い息が聞こえるだけだった
サイドテーブルに空いたグラスを置くと、顔に掛かる髪をそっと払った
光る銀と染まる赤。倒れていく人影。呻き声
嫌。嫌。苦しい
頬に触れる刺激が少しずつ意識を浮上させる
「みお」
声がする方へ自由になる左手を精一杯伸ばした。
強く、でも痛くない強さで掴まれる。
ここにいる。そう伝えるように


