「……悪い」


「いえ。散々迷惑をおかけしましたから。これ以上は。美桜も大分、回復してきましたし」


あれから数日。日中はリビングで起きていられるようになったし、それなりに食べてくれるようになった


「できるだけ早く終わるようにするから」


「気にしないでください。オーナー。準備したらすぐに行きます」


事件からずっと休みをくれていた。十分すぎるくらいだ


「美桜。ごめん。オーナーに呼ばれて。キッチンにスープ作っておいたから、食べて」


『うん。行ってらっしゃい』



唇に軽くキスをすると、準備をしてマンションを出た。