【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~



「ごめん、なんて言っていいのか分からないし纏まんないんだけど、

もう昔みたいに後悔してくねぇ。



ずっと頭の中から、深雪が離れられない」


嘘みたい。

奏が急にこんな事言うなんて、嘘みたい。

未だに信じられず、言葉がぐっと詰まる。


身を焦がすような熱さと、なぜだがジワリと広がる涙。

嬉しいのに、苦しい。


「離して、痛い」

「あ、悪い」


ガンガンと乱暴に音を立てて脚立から降りると、奏を振りかえられないまま、なんとか涙を堪えて本だけは貸出口で手続きが出来た。


「深雪!」

図書室にいる全員が振りかえる様な声で名前を呼ばれると、もう止まらなかった。


走って走って、早くこの場所から消えたかった。