背筋がピンとしていていて、隙がないというか。
真面目で無口なせいか、控え目に笑う時の目を細めて笑う瞬間は幼くて可愛い。
きりっとした眉に優しい目元。
奏とは本当に正反対で笑ってしまう。
「じゃあ、作戦会議といきますか!」
私がそう指さすと、太一も頷く。
いつものお決まりのハンバーガーショップで、太一は何も言わずに私の分まで持ってくれて、一番奥の席に座った。
太一とは高校が別々になってからは家の前以外でこうして会うのは久しぶりだったりする。
甲子園常連校の野球部キャプテンになってからは、土日なんてほとんど部活。
家でも勉強しているか、庭で素振りをしてるかのどっちか。
家がお隣で、そこに居るのが当たり前だったからちょっとだけこの距離感は寂しかったりする。
そんな私たちが、やっと重なった休みに一緒に会っているのは、理由があった。
「奏の誕生日プレゼントの案、考えた?」
「うーーん。太一は?」
十年ぐらい、誕生日プレゼントはこうして相談して決めている。
もちろん、太一の誕生日プレゼントは、私と奏で選ぶし、
奏も太一と選んだり別々だったりするけど、一応は一回も忘れたことはない。
真面目で無口なせいか、控え目に笑う時の目を細めて笑う瞬間は幼くて可愛い。
きりっとした眉に優しい目元。
奏とは本当に正反対で笑ってしまう。
「じゃあ、作戦会議といきますか!」
私がそう指さすと、太一も頷く。
いつものお決まりのハンバーガーショップで、太一は何も言わずに私の分まで持ってくれて、一番奥の席に座った。
太一とは高校が別々になってからは家の前以外でこうして会うのは久しぶりだったりする。
甲子園常連校の野球部キャプテンになってからは、土日なんてほとんど部活。
家でも勉強しているか、庭で素振りをしてるかのどっちか。
家がお隣で、そこに居るのが当たり前だったからちょっとだけこの距離感は寂しかったりする。
そんな私たちが、やっと重なった休みに一緒に会っているのは、理由があった。
「奏の誕生日プレゼントの案、考えた?」
「うーーん。太一は?」
十年ぐらい、誕生日プレゼントはこうして相談して決めている。
もちろん、太一の誕生日プレゼントは、私と奏で選ぶし、
奏も太一と選んだり別々だったりするけど、一応は一回も忘れたことはない。



