ショーウイドウに飾られているのは、三匹の小熊が花畑に居るかのように並べられている花。
寄りそう三匹が、遠い日の私たちのように思えて、なんだか涙が滲んでくる。
今だってそうだよ。私が誘ったら、気を使って二人が動いてくれてるだけ。
きっと、私が二人に依存しすぎなんだ。
私なんて、幼馴染ってだけで、邪魔な存在なんだ。
馬鹿みたいに涙が溢れてきて、下を向いて地面にしみ込むシミを見つめた。
「どの花が欲しいの」
「!?」
後ろから声がして、慌てて涙を拭って、振り向かずに顔を背けたまま歩きだした。
「花、見てたろ?」
「……私のことなんて放っておいて」
可愛くない言葉を吐いたら、その声の持ち主はため息を吐く。
「奏じゃなくて俺でごめん。泣かないで」
取ってつけたような慰め方にカチンとくる。



