【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~



「え、うん? 見たよ」

首を傾げてそう言うと、今度は奏の方を見た。

奏の後ろからじゃ、太一がどんな表情をしているか見えなかったけど、奏は苦笑している。

「大丈夫、隠したから」


???

こそこそと何を話しているんだろうか。

太一のインタビューなら、奏に邪魔された部分以外はちゃんと観たのに。

「あ、でも録画だからまたれるよ! 何々!? 何が恥ずかしいこと言っちゃったの?」

身を乗り出して言ったのに、太一から出た言葉は、冷たくて切り捨てられたように遠かった。


「――いい。深雪は見ないで」


「……」

突然そんな、刺々しい拒絶に言葉を失ってしまった。


「お前、きついって」

すかさず、奏がフォローしてくれようとしたんだけど、私は上手く笑えなかったんだと思う。