【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~



「あはは。何それ、ないない。深雪ならすぐ顔にでるもん。奏もいつもみたいに彼女の名前入りアドレスに変えてないじゃん」

どいてどいてーっと唯が皆を掻きわけてくれたおかげですぐに話は収まり、ばらばらに散って行ったけど問題は奏だ。

週刊少年漫画を広げながら、数人で入ってきた奏は笑いながら自分の席に座る。

「おはよう」

「うわ、何?」

にゅっと現れた私に戸惑いながらも、漫画をめくり始める。


「そのカバン、誰と交換したの?」

新品みたいに黒光したそのカバンを指さすと、奏はニタリと笑う。


「だーりん」

「は?」

「太一が女避けに交換してってさ。知らない他校の子からよく待ち伏せされるんだって。昨日よびだされたのはこれでした~」

奏も浜松のカバンに満更でもないのか上機嫌だ。


「ばかっ! タイミング悪すぎ!」