テスト最終日は雨だった。
じとじとと湿った空気に、夏の熱い温度と、風のない温い空間。
制服が肌に張り付くのが堪らなく気持ち悪くって、クーラーが付いている教室からは出られなかった。
テストも可もなく不可もなくっていった手ごたえのない出来。
答えが合ってるのか合ってないのか分からない。ただ答えを埋めた。
今の私には白紙の解答用紙は恐怖そのものだったから。
バスケ部も一週間ぶりだと言うのに、テスト疲れで皆やる気がない。
今日は軽い練習だけで終わりそうな気配だった。
奏だけは空元気で、一年生の指導を積極的にしていた。
いつもの飛びぬけた馬鹿みたいに底明るい笑顔じゃない。
そんな違い、私にしか分からないと思うと胸が痛い。
それなのに、一緒に帰るといういつも通りの接し方は変わらなかった。
テストは終わったけど、私と奏のファーストキスは延期になった。



