【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~



やっぱり英語はもっととことん教えなきゃいけない。

そう思うと頭が痛かったけど、奏がケラケラ笑うから―――救われた。

でも。

「明日は、一人で勉強するから」

「……うん」

もうさっきまでの私たちは居ないんだ。
私も何か弁解しようとしたけど、薄っぺらくなりそうで止めた。

奏が好き。

それは揺ぎ無いのに。

それだけは譲れないのに。


それを証明するには、ちゃんと太一と話さなければいけないから。

ずっとずっと傷つけてきた太一と。






次の日のテストは、無心ですらすらと解けた。

証明式だったのだけど、何も考えたくない私は、ただただガリガリとシャーペンを走らせた。

こんなにテストの証明は簡単なのに、私たちの証明式には答えがない。


答えが無いのに、私はガリガリと書き進める。

回答欄からはみ出して、机の上を滑り、床から天井に向かってガリガリと。


それでもこの式は、証明されない。