やっぱり英語はもっととことん教えなきゃいけない。
そう思うと頭が痛かったけど、奏がケラケラ笑うから―――救われた。
でも。
「明日は、一人で勉強するから」
「……うん」
もうさっきまでの私たちは居ないんだ。
私も何か弁解しようとしたけど、薄っぺらくなりそうで止めた。
奏が好き。
それは揺ぎ無いのに。
それだけは譲れないのに。
それを証明するには、ちゃんと太一と話さなければいけないから。
ずっとずっと傷つけてきた太一と。
次の日のテストは、無心ですらすらと解けた。
証明式だったのだけど、何も考えたくない私は、ただただガリガリとシャーペンを走らせた。
こんなにテストの証明は簡単なのに、私たちの証明式には答えがない。
答えが無いのに、私はガリガリと書き進める。
回答欄からはみ出して、机の上を滑り、床から天井に向かってガリガリと。
それでもこの式は、証明されない。



