【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~


抱きしめられている――。

そう気づいた時、太一の大ききな背中が上下していて、大きく波打っている心臓の音が聞こえてきた。
ドクドクと、激しく。


「ごめんね、太一」


太一が、どんな気持ちで言ってくれたのか。

太一が、どんな気持ちで我慢してたのか、

私は知っていた。分かってたのに気づかないフリをしていた。


だって、傍に居たかったから――。


「何のごめん?」


「私、奏が」

「でも、幸せそうじゃないよ」


「だったら何で今更――」


ガサガサと草が揺れる音が大きくなったと思ったら、パサリと地面に何かが落ちた。



「何、してんの?」