【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~

痛いところを突かれた。

その通りすぎてぐうの音も出ない。
なのに私はへらへら笑っていた。

「うん。貴方のおかげで奏とも付き合えた。貴方のおかげで私たちの気持ちは変わったんだよ」

だから。

「一番、不安で緊張してるのは、皆の期待を背負う太一だよ。その太一に心配かけたら駄目。安心して貰うのが貴方の仕事のはず」


私はちょっとだけ悔しいもん。
太一の気持ちを支えるには、フィールドが違いすぎる。

全てが見れる位置にいた訳ではないのだから。

「マネージャーの基本は笑顔笑顔! そんな怖い顔駄目だよ、ね」


出よう、って声をかけたら、まだその場に立ち尽くしていた。

「椎田さん?」


「じゃあ、貴方は太一じゃなく奏を選んだのよね」