バスケが出来ないわけじゃない。でも限界までは出来ないし今までみたいな練習はできない。 私はそっちの方が辛かった。だったらきっぱり辞めたかった。 「お待たせお待たせ」 奏がいつのもおどけた口調で戻ってきてくれたから、ホッとした。 奏の手には、皆の、――椎田さんの分もちゃんとジュースがあった。なんだかんだ言って二人は結局優しいンだ。 じゃあ、私も向き合うしかないよね。 「椎田さん、呼んでくるよ」 ちゃっと心配げな二人の顔が嬉しいけど、私はトイレから出てこない椎田さんの元へ向かった。