「お兄ちゃんですか」
「うん。私、ガサツだから繊細そうな太一君って合うと思うんだよね。今はスターで忙しいけど甲子園終わったら久しぶりにメールでもしてみようかな」
「でも、良いですね。四人でWデートとか出来るし」
わいわいきゃっきゃと二人が盛り上がる。
そうだよね。いつか太一が彼女を作るとしたら、唯みたいなサバサバした子なら良いかもしれない。
たかが幼馴染のくせに誰かに捕られるののが嫌なんて我儘過ぎる。
「あ、奏くんだ」
「え?」
美緒ちゃんが、外を指さすと、奏が向かいのカラオケ店から出て来る所だった。
テスト前にカラオケとは、アイツ余裕だなって人の事も言えない癖に思ってしまっていると、奏の隣に綺麗な女の人が立っていた。
大学生ぐらいの、ワンピースを綺麗に着こなす女の人が、
奏の腕に自分の腕をからませた。



