「じゃあ、自分で縫いつけなければいけないから、帰るな」
「頑張れよ~」
奏が早く出て行けと背中に手を振ると、太一は振り返った。
「二人は真面目に勉強しなきゃ、テストの順位落ちるぞ」
やっと、冗談めいた笑顔を此方に向けて。
「あの野郎。余裕ぶっこきやがって」
「仕方ないね。頑張ろう」
少しホッとして、少しだけ残念だったけど、太一のおかげでその後はいつも通りテスト弁償ができた。
今は、以前よりも三人の距離に寂しいと思う事は無くなったけれど、
太一との距離は少しだけ遠くなった気がして心が痛かった。
メニュー