【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~



「ダンスの時だけよ、学校じゃ付けちゃ駄目だよって」

「太一のやつだな! 真面目ぶりやがって! うわー! まじかっこいい。つけたいつけたい」

テンションが上がった奏は、部屋中をくるくると回り出した。

こんなに喜んでくれるなら、太一も見れば良かったのに。


「あ、そうだ!」

今度は机の引き出しを上から順に開け出した。

適当に入れていたらしい机の中身は、奏らしくて笑ってしまう。

――てか、彼女は放置ですか。



「今度、ダンス見に行こうかな」

「テスト開けに行くよ! 
見に来いよ。皆に紹介するし」


なかなか奇抜な子がいっぱいいるから苦手だったんだけど、やっぱ奏の踊る所は見たいし、勇気を出さねば。


「あった!」

奏が取りだしたのは箱に入ったままのピアッサーだった。