「うん!昔よく海に向かって秘密を叫んでたよね。」





海がニヤっとさっきとは全く違う笑みを浮かべてきた

その表情が様になってムカつくけど絶対良くないこと考えてる





「俺はまだ覚えてるぞ?咲歩が最後の「ーー!だめ!忘れてよ!」




「はいはい。」










電車から見える景色がぱぁっと明るくなった



見えるのは







広い広い




あの頃と変わらない海だった。