でも 剛は私の顔をじっと見てるだけ
もしかして 私の事忘れた?




「剛!忘れたのかよ!知都だよ!あんなに仲良かったのに・・」




苦笑いしながら言う勉
私に気を使ってくれてる




「そうだよ!いっつも一緒に居たじゃん。」




他の友達も言ってくれるけど 剛の反応は薄い
寧ろ 迷惑そう





「そーだったっけ?忘れた。」





崖崩れが起きたみたいに 私の心の中も崩れ出した




あんなに仲良かったから 絶対に忘れられてないって思ってた



でも それは私だけ・・・





一方通行だったんだ