介抱係は気苦労が多い





「…意味わかんないです」




「そのままの意味だけど」


なんでそんな真剣な目をして嘘がつけるの?




「嘘つかないでくださいよ!美羽ちゃんと付き合ってるのになんでそんな嘘つくんですか!」








「はぁ?俺がこいつと?」



嫌そうな顔をして先輩は「あり得ない」と呟いた。




「え、今日の飲み会で付き合ったんじゃないんですか?」



予想外の反応で戸惑う。


「何それ。どこ情報だよ」


「店の前で美羽ちゃんが先輩に告白してたとこ見たんですよ。そのあと先輩も頭撫でてたから、そのまま付き合っていちゃついてたのかと…。それに!普段女の子なんて相手にしない先輩がおんぶなんかしてたし」





「告白?」


身に覚えがないと言いたげな表情だ。


でも私ははっきりと聞いた。





「あ。あれか」