「泣かせてないでしょうね?」 食べ終わった俺らは屋上に向かっていた。 「あ…あぁ、」 由美の言葉に思わずつまってしまった。 「はぁ?!泣かせたのか??!」 「うるさい。」 和樹が叫ぶから他の奴がみてんじゃん。 「港、お前クラスの奴に闇討ちくらうで。」 冬馬…闇討ちは… 「いっそくらえ。」 今まで黙っていた溯夜。 「……溯夜?」 和樹が溯夜の威圧感に気づいたのか 少し怯えている。 俺はみんなに聞こえないように ため息をついた。