「はな!!!」 『ん?!』 間宮がいきなり声を出したかと思ったら、 砂木の手をとってこっちに向かってくる。 俺らの目の前まで来て 「ちょぃと右へ。」 そう言って、 手で合図を出した。 俺らからすれば左だ。 訳も分からず移動する俺ら。 由美は右に移動したみたいだ。 溯夜だけはドアにもたれ掛かっていた。