「雷貴…。(泣)
…雷貴の方が危ないのに…。(泣)」

すると雷貴は…


「大事な萌様が危ないときは、何があっても助けに行きます。

自分のことは、後回しですよ。((ニコッ」

と言って、鉄格子越しにあたしの涙を拭いてくれた。







「雷貴…。(泣)



勝って…?
あたしの為に…雷貴の為に…。



勝って…?」

精一杯の言葉を…

雷貴にかけた。





「はい…。((ニコッ



承知いたしました…、萌様…。((ニコッ」

微笑んだのも束の間、
雷貴は、




「…くっ…!」

龍さんの剣を持っている手を握って、

自分の剣を振った。