普段通り過ごしてた時だった。
「ね、萌!
あの本貸してよ!!」
突然凛子がそんなことを言い出した。
「あ~…あれね。
ちょっと待ってて!」
確か…バッグの中にあるはず。
本を渡すため、バッグに手をかけたときだった。
「萌~!!」
扉のほうからおっきな声で、
りのがあたしを呼んでいた。
「どーしたの?
おっきい声出してると枯れるよ、
りの。(苦笑)」
「萌!!
教会近くで雷貴が待ってるってよ!!
伝えてくれって頼まれたんだ!!」
え…。
「それ…ほんと!?」
りのは、笑顔のまま頷いた。
「行く!!
でも教会って…」
「おいらが教えてやるよ!!」
そー言ってりのとあたしは教会に向かって走った。
これが…、
"彼女"の罠だとは知らずに。
