「ま、まぁね。(汗)」
あたしは、戸惑ったように答えた。
すると未音ちゃんは、
「ふぅ~ん…。」
興味なさそうに答えた。
「未音ちゃん、なんでわかったの?
あたしが…いじめられてるって。」
これでも、上手く隠せたほうだと思ったんだけど…、
「…前の、私と同じだったから。
…私、いじめられてたんだ。」
未音ちゃんの衝動的な言葉に、
戸惑った。
「私も、2年前にこの学園に転校してきたんだ。
前は、アメリカの方の進学校に通ってた。
向こうでも、6才くらい上の人達と一緒に勉強してて、こんな性格で、
とことんいじめられた。」
こんなすごいこと言ってるけど、
未音ちゃんは、顔の表情一つも変えない。