「大丈夫?萌。」

あたしが来たのがわかったのか、
葵が声をかけた。



「大丈夫!
それより…これって…みんな何やってるの?」

不思議で堪らないんですけど…。




「萌は知らないものね…。」

「これは、
毎年恒例、『社交ダンス大会』の練習だ。」

説明してくれたのは、潤さんに呆れてる玲夏。





「いつもなら、楽しみにしてる行事の一つなのに…。

どーして…勝利じゃなくて、侑李なのよ!!」

あたし達の近くに居た唯は、
侑李さんと合わないのかイライラしてるご様子。



それは、他のみんなも変わらないみたい。