「…萌様。」
雷貴は、真っ赤な顔をしながら
真剣な眼差しを向けてきた。
「…今日、私事で同行が遅れてしまい、申し訳ございませんでした。
でも…
私、萌様に嘘を付いたわけではございません。」
…どーゆーことよ。
「嘘付いたんじゃないなら、どーしてあのとき、
アリス様のところに居たの?」
あたしはずーっと考えてた。
雷貴とアリス様…。
二人に何かあるのかと。
「用事が済み、歩いてたところに
アリス様がお一人で車イスのまま散歩なさっていましたから、
アリス宮まで送ったのでございます。」
…本当か?
こいつ。
「じゃあ、抱き合ってたのは…。」
「それは…」
