「はぁ…。」

なんでこんな上手くいかないんだろ…。


「何溜め息ついているのかしら、このバカは。」

…?

後ろから聞こえた声。

「溜め息つくと幸せ逃げちゃうよ?」

「今は、ゲームに集中しな。」

この声…




「唯…!
朱莉ちゃんに玲夏!!」

3人は、あたしを心配して声をかけにきてくれたみたい。



「皆…ありがとう…。
葵と戦うのは気が進まないけど…頑張る!!」

3人は、あたしの言葉を聞いて、観覧席に戻っていった。




「それでは、参りましょう。萌様。」

あたしは、雷貴のことに気をとられないように、
意識して、最初のゲームに向かった。