「…ね、これからどこに行くの??」

「これからまず、萌様のお爺様に当たります、西条幸太郎様にご挨拶を。」

「え!!??会いに行くの!?」

そうそう、会いに行くとか…
心の準備ってものがー!!!!!

「勿論でごさいます。」

「マジか~…。…怖かったらどーしよ…」

…あの西条財閥のトップでしょ…
いくらお爺ちゃんだって言っても…

「大丈夫でごさいますよ。私が付いてますから。((ニコッ」

…執事…。

「…そーだね。…自分で決めたことだもん!!しっかりしなきゃ!!」

そーだよね…!!自分で決めたことは、しっかりやんなきゃ!!
何かあっても、この執事が付いてるらしいし!

「…それでこそ萌様です。((ニコッ」

…ま、眩しい…!!
この笑顔…スマイルキラーだな…!!
この人絶対モテる…!!




…そー言えば…

「ねぇ、貴方名前なんて言うの??」

「これはこれは!!私としたことが…!!
お仕えするお嬢様に名も申し上げてなかったとは…」

「そこまで…言わなくても…」

「いえ…執事足るもの、お仕えするお嬢様にお名前も申し上げてなかったとは…執事失格…」

「えぇ!?」



「…申し遅れました。
私、郷田雷貴(ごうだらいき)と申します。雷貴とお呼びください。((ニコッ」

「雷貴…。カッコいい名前ですね!」

「私、クォーターでして…」

「だからか!!…回りの人と雰囲気から違うのか…」



「これから…よろしくお願い致します。萌様。((ニコッ」


「は、はい!!」