顔がすごく熱くて、
彼にもそれがバレててすごく恥ずかしい
穴があったら入りたいくらい
そう、これは新手の不幸だ
今あたしには災難が起こってるんだ
それに比べて彼は…
「モモちゃんって呼んでいい?」
楽しそう
あたしはこれまで
この不幸体質のせいで周りの人たちは当然離れていったし
あたしも
ナナ以外、誰かと関わることを極力避けてきた
なのに
この人は
この人となら、一緒にいてもいいの?
不幸にさせなくて、すむ?
「あ、あそこの新しくできたカフェ寄らない?」
ふとそんなこと言われて
彼の指差す方を見ると、とってもお洒落で高そうなカフェというよりレストラン
「ごめんなさい!あたし今持ち合わせなくて…」
「あ、大丈夫俺、持ってるから」
「そんな奢っていただくわけには…」
「あ〜〜でも元々俺のじゃないから自分のためだけに使うの嫌なんだ」
「え?」
「昨日1万拾って交番届けたら、持ち主見つかって半分貰っちゃって笑」
ああ、いつもの
ラッキーの…

