「この子と一緒に登下校してあげてください!!」
え
な、ななナナ何言ってるの?!!!
いつも災難にビクビクしてるあたしと違って
ナナはすごい行動力があって羨ましかった
だけどまさか……
「ナナ!迷惑だよ!!戻ろう!?」
あたしを前に押し出すナナの腕を必死で掴む
「何言ってるの!ラッキーボーイと一緒に帰ればせめてモモの不幸が半分くらいはなくなるかもよ?ラッキーパワーで!」
ら、ラッキーパワー?
確かに、一緒にいたら不幸が起きそうになってもこの人のラッキーで助かるかも…
て、それってこの人があたしのせいで不幸な目に遭うかもしれないってこと?!
登下校だけは、危ないからナナとも一緒にしない
それを
見ず知らずの、しかもこんな幸せな人に…
「いいよ」
「……へ?」
あたしの間抜けな声とは裏腹に
透き通ったその声と
顔を上げると
太陽の笑顔が、キラキラしてた