「どーすればいーんだろーねー」
あたし達は高校生です
今は昼休み
向かいで玉子焼きをぱくっと口に放り込みながらナナは、あまり深く考えてはないみたいに言った
「さすがにあたしも、いつかモモが死んじゃうんじゃないかって笑」
そして笑われた
「笑い事じゃなーーーい!」
そう言ってナナに怒鳴ったけど
本当はわかってる
ナナはあたしをいつも心配してくれてる
それは友達だからね
伝わるし
あたしもそうだから
だから、ナナにはもう、心配かけたくないんだけど
「……こればっかりは…どーしよーもないよー…」
だってもう、今までやれる事はなんでもやった
神社にお参りとか
霊にとりつかれてるんじゃないかって
除霊もしてもらった
占いにも言って散々運がないって言われた
もうこれは
直しようがありません
って。
「まぁ、死にそうになったことはあるけど、死んでないから大丈夫だよ」
「だといいけどー」
そうやって笑ってくれるナナがいるから
こんなあたしでも付き合ってくれるナナがいるから
あたしはもう
これでいいや
そう、あたしの中で何か決断をして
ミニトマトを食べようとしたら箸から見事に滑り落ちる
まぁ、こんなのいつものことだよ…
落ちたミニトマトを拾おうとしたとき
ナナが声を漏らした

