「お…おはよお……」



「あ!モモおはよー!」




朝から



ふつうに挨拶を返してくれる



そんな友達がいるだけで、あたしは幸せだと




思わなくちゃ…





「わー!今日もすごいことなってんねー!」



そう言って笑う



もうあたしのこんな姿に見慣れた友人



ナナ




「…は、はは……はぁーー…」



苦笑いは最後、ため息となってあたしから漏れた



それと一緒に



あたしの中の悪いものも全部



外に出ていってくれたらいいのに





「ふふ、で?今日はなんで朝からびしょ濡れ?」



まるでそれが当たり前のように聞いてくるナナ




まぁ、当たり前なんだけど…




「普通に登校してたら、近所の犬がいきなり吠えてきて、しかも首輪取れてて、追いかけられて、逃げたらつまずいて、近くの池に落っこちて、這い上がろうとしたら…





「あー!はいはい!わかった!もーいーよ!大変だったねー」



あぁ、ナナにもついに呆れられた…






そう、あたしは



いっつもなぜかついてない







アンラッキーガールなのです…!