ケイトくんはあたしの横髪を耳にかけてくれたらしい
髪を耳にかけるなんて今まで学校でしたことはなくて
やっぱり恥ずかしかった
「かわいい」
でも、ケイトくんにそんなことを言われると
恥ずかしいんだけど、このままにしておこうと思う
少し見晴らしがよくなった視界で、隣のケイトくんを見つめる
整ったその横顔はなんだかとても
切なくなってしまうほど、綺麗
こんなに他人の顔を見つめたのは初めてだ
それでも見飽きることはきっとない
ずっと隣で、見ていたい
なんて思ってもそうはいかなくて
見つめていること、気づいてないみたいに前を向いていたケイトくんが
急にこっちを見て、
目を合わせてくるのはやっぱり、確信犯じゃないかと思う
横顔は見ていられても、正面から目が合うときつい
瞳に
吸い込まれる
錯覚、これはきっと
私だけがかかってしまっている魔法
もう、隠せない、誤魔化せない
こんな、あたし
ケイトくんのこと……
「照れるんだけど」

