朝目覚めると、あたしは10分ぐらいで支度を済ませてしまう



そしてすぐに家を出る




「あ、オハヨウ」




「え、おはよう?!」




玄関のドアを開けると、




家の門に寄りかかっているケイトくんがいた




「じゃ、行こうか」



当たり前のようにそう言って、歩き出そうとするから




「ちょ、まって!わざわざ朝から家まで来てくれたの?」




咄嗟にケイトくんの腕を掴む




「だって登下校って約束だったよね?」



「あ……そうだったっけ」



ナナが勝手に言ったことだから、あまり覚えてなかった




「ほら、行こう」



朝から太陽が眩しくて



私は思はず



目を、逸らしたくなる




こんなに甘えてしまっていいのかな



幸せが続くと



なんだか変な気分になるんだよ



恥ずかしいようないたたまれないような



それでも本音は




嬉しかったの