アン♡ラッキーガール







「大丈夫だよ、ナナ。これが一番いいの、あたしの家には…あたしには」




「モモ……」



「それに!あたしにはナナがいるもん!だから全然大丈夫!ナナがいてくれればそれでいいの」




それはあたしの本心だった



今までの中で、この状態が


あたしにとって、周りにとって



一番いい状態だった




だから



ナナは何も心配する必要なんかない



あたしは大丈夫だって精一杯伝えたつもり




「…そっか、ならいんだけど」



それでもナナはあまり納得してないんだろうな



だけどこれ以上踏み込んでこない



それがナナの優しさだってわかってる



「じゃあさ!どうだったの〜?ケイトくんと!」



「ど、どうって、普通に……」




その後は



ナナにいっぱい冷やかされながら、でも、さっきまでの事を全部話した



ナナは楽しそうに話を聞いてくれて



あたしも、楽しかった





すごくすごく



他のことなんて忘れるくらいに




今日は楽しかった